2012年9月1日土曜日

別の意味で最悪

こんばんは
いちおう、これが8月最後のブログ投稿になります。

さっき、ヤフーニュース(河北新報社)で気になった記事がありました。



福島県、最悪73万人減と試算 最良でも160万人割れ

2012年08月31日金

これ最初、題名だけみて連想したのは、福島に残っている住人たちが、原発事故の放射能汚染のせいで、内部被曝をし、次々にがんなどの病気にかかって2040年にはこんなに人口が減る、という試算かと思ったのですが、違いました。




避難者が県外に飛び出すのはもちろん、放射能の影響による自分や家族の健康を守るため、あるいは健康を害し病気になることを恐れてですが、県外に出ていったままそのまま移住してしまい帰ってこないという「最悪」を想定したらこういう試算、という記事だったのです。もし戻ってきたらGOOD、というわけです。

それは逆だと思うんですが。一人でも多く、いっこくも早く出ていって、身の安全を確保すべきなのに。住民らがまるっきり放射能のことを気にしないでっていわれたのを鵜呑みにして、そのまま生活を続け、原因のわからないままつぎつぎ病に倒れ、結果人口が減るという試算は、行わなかったのでしょうか?それのほうが重要でしょうが!!?どういう神経でどうしたらこんな記事を抜け抜けと書けるのでしょうか。


ベクトルがまるっきり逆なんです。反対の方向から物差しを当てている。
一たい全体、誰にとっての最良であり、最悪なのか、

書いた人に大きな声で言いたいのは、ここに「最良」や「最悪」という言葉を持ちだしたのがまず間違っていました。もちろん避難した人たちだって、帰れるものなら帰りたいと切に願い、でもそういう思いを噛み潰していろんなところに散り散りになっているわけでしょう。そんなことは記事を書いた人だって分かるはずでしょう。簡単に言えば、これを書いた人間は人の心を踏みにじっています。避難した人がどんな思いで故郷を捨ててきたのか、そういう一切のことをまったく無視してしまっています。もし悪意を持って故意に書いたのだとしたら、もっとわかりやすく避難者を「卑怯者」とか「脱走者」とか「裏切り者」とかわかりやすい言葉で詰ったりするはずですが、そういうことを言わず、遠まわしな表現を使っています。たぶん分かってやっているんだと思いますが。心底の腐ったメディアの醜態だとおもいます。

これが最良とか、最悪とかそういうことの前に、現実がどこにあるかちゃんと見据えて欲しいと思います。もっとも、現実をみていないほうが、新聞の上ではいい記事がかけるのかもしれませんね。 あれはほとんどフィクションの世界みたいですから。


久しぶりに文章で怒りを爆発させてしましました。
さー、みなさんは、どう思いましたか?

なにも感じなくなったら、ヤバイよ。

Boa Sorte!

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