いま、何かと話題の「糖質制限」の話。
別に、ダイエットを思い立ったわけではないのですけど、タイトルにひかれて、書店で購入。帰省のお供にした。近頃、家で本の読めない私が、新幹線の車中での読書ならば、読める。まあ、他にすることがないからですね。
糖質制限をするのは、口で言うだけなら非常にに簡単である。穀物と砂糖を制限するのである。糖質を多く含むいも類、人参やレンコンなど摂取を控える。果物も糖分を多く含むので危険視。お酒は、ビールと日本酒と、マッコリ禁止。呑んで良い酒の理想は赤ワインらしい。これは口で唱えるのは至極簡単であるが実行するとなると、ベジタリアンを実行するレベルで、かんなり難しい。バカにでも分かるのは「主食を食うな」とは、どう解釈しても日本人にコメを食べるなと言っているのである。加えて日本酒を飲むな、である。こんな意見は非国民によるテロ行為と言われかねない。
しかし、この本はダイエットの本かと思いきや、後半に差し掛かるとやたら難易度の高い話題になる。カロリーという概念やその算出法のいいかげんさ、世界における過剰な穀物生産の背景、動物(哺乳類)の食物摂取がいかに高度なものか、人類がどうやって炭水化物と出会ったのかにまで及ぶ。