2012年9月22日土曜日

殺されない猫、生まれない猫

東京都千代田区の「猫殺処分ゼロ」が話題に

ウチの猫(過去なくなったもう一匹の猫も)が避妊手術を受けた「ぜろの会」、の流れに似ているが、これは行政によって為されているということが、なるほどと思った。 

千代田区が13年も継続して取り組んできた「動物との共生支援ネットワーク事業」の成果なのだそうである。





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流れとしては、

・・区民ボランティア(区の普及員に登録した方々)により

・・飼い主のいない猫を発見する。
まず地域猫であるかどうか(耳に手術済みの印があるかどうか)をチェック。

・・手術がまだの場合、捕獲機をしかけ、猫が入るのを待つ。


・・かかった猫を動物病院に送り、そこで不妊・去勢手術を行う
(費用は千代田区から助成金が出る)。

・・「地域猫」として認定、元の場所に戻す。


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猫たちは、こうして繁殖の機会を次々と奪われていくわけだけど、(ウチの猫も然り)これを漠然と「いいことである」と肯定することは間違いである。明らかな、コントロールだ。今も全国の保健所が行なっている犬猫「殺処分」だって、個体数のコントロールに間違いはない。ただ、やり方が違うだけだ。罪の意識は和らぐだろうけど。あと猫をみんなで見守っていこう、という考え方にすべての人は同意したのだろうか?野良猫が庭や植木を荒らしたりするので、迷惑している人もいるかもと思う。



まあ人類が家畜にたいして行なっていることと比較すれば、そうして猫に生命を全うしてもらいましょうという考えは、まともと言えるのかもしれない。

でも、どこか引っかかるのだよな。


うちのミウシャに不妊手術をしたときは何も思わなかったんだけど、あとあと考えて、あまりに軽はずみだったなと、軽薄な考えから、取り返しのつかないことをしてしまったもんだなとブルーになることが今でもあります。



結局、行政というのは、そういうものなんだ。
その中の人たちも、同じ思いを持ちながらやっているんだと考える位しかないのかな。


東京など大都市では保健所の向き合う一番の問題は、おそらく「捨てられるペット」の問題ではなかろかとおもう。飼い主の無責任と放漫と怠惰は、犬猫を路頭に迷わせる。中にはペットが家出してしまった、みたいなケースもあるかもしれないが。

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売られ、あるいは買われ、捨てられ、捕らえられ、ムリヤリ避妊手術され、それでも都会で生きてゆく猫たち。


これは、ある意味、猫と人間の争いであって、けっして人が猫に情けをかけてあげている話ではないという事は、はっきりさせておきたい。

Boa Sorte!!

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