2007年8月26日日曜日

カスピ海ヨーグルト(グルジアヨーグルト)

 このヨーグルトが日本に流通しはじめてずいぶんと経つ。私も遅ればせながらこのヨーグルトの世話になってもう何年も過ぎた。一体いつ頃から流通しはじめたのだろうか。これは当初、口コミと手渡しだけで広がったため、市販されていなかったのはよく知られているところだ。我々は、「ヨーグルトは菌だけで繁殖する」という事実は、知識としては手に入れていたものの、実際お目にかかったことは無かったためそれを手にした時の喜びは、それは大きかった。このヨーグルトの最大の特性である「牛乳をいれ放置しておくだけ」とは、この現代社会において夢のような話。「え、タダなの!?」特に主婦らには大歓迎されたのだった。
 しかし、菌が手渡しで人から人へと移るため、一部において怠惰な環境に耐えられなくなった菌は、悪くなり、まずくなり、効力も低下するという現実に直面した。何か勘違いした誰かが魔法のヨーグルトだとかデマっぽい情報を流したのかもしれない。それがテレビなどでも取りざたされるようになったため、おそらくこの菌の最初の入手者である京大教授の家森氏がフジッコに依頼する形で、粉末状の菌が2パック千円という値で一般大衆に販売されることになった。少々高いけど、世の中にはまがいものみたいなのも多くまかり通っているので、ちゃんとしたものが売られているとこっちとしても安心である。また当然だが繰り返し使えて、それに人にあげる時に粉末状の菌はとても重宝する。

 それから、私はおそらく三回ほどその菌を購入した。やっぱり気温が低下する冬の管理が難しいため、油断して腐らせてしまうからだ。誤解しないでほしいのだが、この菌は決して腐りやすくない。というよりなかなか悪くならないのがこの菌の最大の特徴なのである。一週間放置後、空気に触れている上の方がちょっと黄色くなっていることがあるが、下の方は全然生きている。大切なのは見放さないことである。あとは愛である。
今私はこのヨーグルトを週一くらいのサイクルで作っているけれど、それをもう2年以上やって、まったく大丈夫。牛乳の質さえよければ幾らでも回復します。

 最近、まわりで聞く話で気になるのは、「月一回くらいで菌を交換しないとダメ」というのである。ああ、そんなバカな話があるだろうか。おかしい話だ、グルジア人のとこの菌が月一で交換しているわけがないだろう。そりゃフジッコの営業戦略に決まってるだろ。だって、ヨーグルトをたくさんの人が出来るだけ長もちさせようとすればするほど、菌が売れない。「繰り返し使っても、まったく衰えない」がこの菌の最大特性なのに。まさにこれが「矛盾」というんだな。ついでに言えば、ヨーグルト種は消毒した瓶にふたをして保存すれば一か月くらいは大丈夫。

 もうひとつ気になること。最近発覚したんですが、私がわけてあげ、人にあげた種や菌、もう全滅いたしました。

なんでやねん・・・・

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