2007年9月2日日曜日

イスタンブールのサウンド

Crossing The Bridge
http://www.alcine-terran.com/crossingthebridge/
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2582037

 ちょっと前ですが滋賀会館シネマホールというミニシアターに映画を見にいきました。「クロッシング・ザ・ブリッジ」という音楽映画(ライブ・ドキュメント形式)です。舞台はイスタンブールです。上映は夜のみで、単館なので、ガラガラでした。何にも知らずに見たのですが、内容はすばらしかったです。ただ、結構淡々と追い続けているので、音楽に興味の無い人にはきついかもしれません。私は、あのへんの、ヨーロッパとアジアの境界のよく分からなくなってる地域の音楽にすごく興味があるので大満足だった。あの辺は、どうも世界的にも融合の激しいところです。ブラジルにも似たような部分があります。当然トルコというとイスラム世界を連想すると思いますが、そんな単純じゃなくて、ぜんぜん違っているんだろうなと。何しろ単一民族?にはわかりづらい。
 イスタン、断然行ってみたくなりました。

(例えばこんな人が出てきます・・・「シヤシヤベンド」。彼らはバンドではない。むしろストリート音楽に情熱を注ぐ負け犬のギャングと言って良いだろう。彼らのステージはベイオーウルの路地、歩行者地帯と広場にある。そして通行人のほとんどが彼らの観衆となる。彼らにとって音楽は生計を立てる為のものではなく、開いたギターケースにどれだけ小銭が溜まるかは重要ではない。彼らがストリートで音楽を演奏するのは、 人々の無気力感を癒す為、そして、より良くより正当な世界のビジョンを広める為である。ストリートで演奏することによって、シンナーを吸っている子供から 地位の高い人にまで音楽を届けることが出来る。
彼らは争いの耐えない社会を打ち壊したがっている。路上では人々は目を見合わせ、出会うことが出来る。彼らは埃にまみれようとも、消費社会のメカニズムを 拒否する。彼らの音楽は気分によって変化する。ロックやジャズ風だったり、オリエントの民謡だったり、またはボブ・ディランのように聞こえるソングを歌っ たりもする。音楽が世界を変えることができるという確信が日々の葛藤を乗り越えさせ、彼らを生かしている。社会は彼らを寄生虫として軽蔑し、その才能を認 めることを拒否する。彼らは困難にも関わらず自分達の音楽を演奏し続けることしか出来ないのである。シヤシヤベンドとはメソポタミアの国民的英雄の名前。)

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