2013年3月13日水曜日

読書がしたくて 逃避めし

こんばんは。

新連載・「読書がしたくて」のコーナーが始まりました。


あ、別に、連載じゃなくて気が向いた時に書くだけなんですけど。
あの。つい、そういうなんていうか
格調高い感じで書きだしてみたくて。

まあまあ、そういう戯言はいいとして。

わしとこの彼女から紹介された、とある本がめっちゃ良かったので、アマゾンで中古を漁ってみました。
(彼女は図書館でそれを借りました。)




「 逃 避 め し 」
/吉田戦車著
http://www.amazon.co.jp/dp/4781606016


「何も今作る必要はない。
だが、そんなときにこそうずくのが逃避の虫である。
仕事が遅れるかもしれない、担当編集者に申しわけない。
そう思う気持ちこそが、なによりのスパイスだ」




ありゃーー。
吉田戦車の料理本です。

著名人のグルメな・・ではなく、ちゅうかB級グルメ本?。
でも、料理熱をひたすら掻き立てられる本。

いい感じに義務から開放された感じ(気分転換に作っているのであろう)がこの本の隠れた大きな支柱である。


個人の思考、いや違った、あくまで個人の嗜好にのっとって書かれた本ですので、コラムやエッセイの延長なのかもしれない。少なくとも、この本は本屋さんの「趣味・実用」コーナーでは発見できないかもしれないな。


あと、調べていて、今知ったのですが

これは、かの名サイト「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載されていたものの単行本化だったのですね。
http://www.1101.com/sensha_meshi/

そうと知っていれば、買う前にサイトをチェックすべきだったか・・
でもいいや。
本として持っておきたい願望を十分くすぐる本です。

吉田戦車様がこの本で教えてくれるのは、基礎的な料理の方法の重要なポイント、すなわち身近に料理のことを教えてくれる人がいない人のための、実戦的な技術と知恵です。

料理をできるだけシンプルなものにしようという、著者の意図が文脈とイラストからひしひしと感じられます。漫画家という因果な商売の傍らで、日常の制限された空間と時間の中でこそ洗練、熟成されたであろうこの素人系料理魂をページの節々より垣間見るのでした。

素人系と書きましたが、諸所にプロ意識を感じます。
美味しい物が、単純にすんごく好きな人なんでしょう。
だいたい、これだけのレシピの数を連載で難なく叩き出せる引き出しの多さというのは、「ぬし、ただの漫画家ではないな・・」

というため息ばかりなんであります。
・・。ほんまに敬服いたします。
しかも、全レシピに難しいテクニックはなく、どれも容易で 使う食材もどちらかというと庶民的で貧乏臭いです。(失礼しました)

まだ読み途中です。
というわけで
春になり、調子も上がってきたことだし
ヒマを見て、読む本を増やしていきたい。


「読書がしたくて」
のコーナーでした。
・・・
次に読む予定の本たち
アーサー・ビナード「日本語ぽこりぽこり」
桐野夏生「ナニカアル」「ハピネス」
佐藤雅彦「ヤマダ眼」
福岡伸一「生物と無生物の間」
ほか



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