2011年4月6日水曜日

地震後の日本

はたして、地震後の日本とは。

原子力発電所建設予定地として名を上げられた地域では、地域コミュニティが二分してしまう。推進派と反対派だ。原発をめぐって地域の人間関係も荒み、目も当てられない醜い状態になる。もう30年ものあいだに渡りそれが続いているところもあるという。

これから、日本全体が、原発予定地のようになるかと予想する。
維持と廃止と、二つの側が主張をぶつけ合い、長い期間お互いを疲弊させる戦いが続くのであろう。おそらく戦いは簡単に解決しないし、長引くと思う。なにしろ廃止主張側は既に電気を人質に取られているし、何しろ相手が金持ち。しかし、エコエネルギーの風潮、世界中の容赦ない原因追求、未来世代への責任は・・強く廃止側を後押ししている。

傍観している人々も、容赦なくそこに巻き込まれてゆくようになるのでは。

人生における取捨選択が必要になる時が来る、のであろうか。

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最近、「風の谷のナウシカ」(1984)を見返しました。
ジブリ宮崎駿監督の、言わずとしれた名作アニメ映画。
泣ける。もーストーリーわかってんのに見事に泣ける。


この大震災から、福島原発事故の問題をひととおり見てきて、その後このアニメを見たわけだが、本当にこのアニメの持つ人の感情に訴えてくる力をものすごく感じていた。まあ、勿論最初に見たのが子供の時分なので、ぼんやりとしか分からんかった部分が大人になってから理解力も発達したし謎とけたっ、てこともあるだろうけど。こんな映画をあの時代背景に逆らい、そしてチェルノブイリの前に既に発想できていたということが、宮崎監督の異端さ、天才的な直感力をあらわしている気がした。



ナウシカは振り返り思えば自分のアニメ体験のなかで最重要ポイントに位置するもので、何かとくらべるということすら出来ない。その後「もののけ姫」を見たときも、ナウシカの姫様のイメージがあまりに自分の中で強固だったため、違和感からかもののけ姫主要キャラクターを受けいれられなかった記憶がある。結局、もののけ姫という作品は私の中でナウシカの出来損ないのようなアニメとして固定してしまった。そこは残念。

Ate Logo!!


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