2012年7月15日日曜日

ハイミにマルシアを連れてくの巻


こないだは、いつものマルシアのポルトガル語の授業の日、雨の日だった。

断続的に振る雨で、ご存知のように低気圧が西日本全域を覆い、九州では豪雨が起こり死者のでるほどだった。今もそれが尾を引いて続いているような感じ。


その日マルシアはちょっと遅れて、しかも後の受講者が居ないため、しかも彼女があまり時間を気にせずに気の済むまでどんどん続けるタイプなので(ある意味、先生の楽しみ)、この日もまあなんとなくで、終わってみたら1時前になっていた。


マルシア先生は、となりで留学生に日本語を教えているスエミツさんとの約束が二時からだという。約1時間空きがある。お昼を食べて時間を潰すのにちょうどいい時間帯だ。


「ここのお弁当は高いよね?なんでこんなするの?」

京都国際交流会館のカフェテラスで売られているお弁当。なんでとオレに聞かれてもわからない。とにかくマルシアもお腹が空いているとみた。


今日、行くつもりにしていた村屋ハイミ食堂(木限定)は500円なので、軽い気持ちで「行く?」ときいたら「行く。

まあ、時間がちょっと過ぎても大丈夫という事みたい。



で、途中マルシアの家に立ち寄ったりしながら京大西部講堂裏の村屋に着くまでも、雨が降ってきた。でも一瞬で止む。降ったりやんだりの繰り返し。

その日のハイミ食堂のご飯は、なすやレンズ豆の入ったカレーだった。トマトの冷たいスープ。黒と紫のじゃがいも&アボカドのサラダ、豆腐&ズッキーニのスパイス焼き、玄米ご飯。アイスティー。ここは、ほぼ常にベイガン食、である。


マルシアは、ブラジル人だけどカレーが好きだそうだ。ブラジル人はふつうカレーとかが好きじゃないのに珍しいんだ。あと野菜好きなのも日本ぽいの感性。

ここの食事が気に入ったみたいだった。こっちも嬉しい。


マル「こんな日に、フェイジョアーダを食べたら、倒れてしまう。」

日本の気候の下では、日本の食事を食べるのが正しいといっていた。

そう言われてみれば、ここの食事はほんまに日本食て感じ。まあいろんな形で現れるので100%日本食とはいうわけでもないし、この日もカレーだったけど、あっさりしているので、胃に優しい。たとえばインド料理というのは、インドの気候風土に合わせて進化を遂げた料理体系だ。和食にも同じことが言える。

でも、自分を例にとって恐縮だけど、日本の食卓といえるようなご飯を食べる機会が極端に減っているのだ。たまに遊びに行く善正寺に、自分の実家。船橋のおばさんの家。むかし行ってたアドリブ(同志社近辺)。ハイミ食堂と、あとどこだろう・・。割烹なんて高くていけないし。第一、そんな高いところで食べても日常を感じるのはムリだ。本当に、少ない。

日本の破壊された食文化のことを考えるきっかけをブラジル人からもらうなんてすごく恥ずかしく思う。

振り返ると、味付けのことについてはもう、つい西洋的な考えに偏ってしまう。いやほとんどそういう考えしかない。もうちょっと和食のこと、知らないと。


食べおえて食堂を出た後、こういう展開になったのは予期しない偶然だったのに、しかも連れてきたのは自分なのに、さっきまで何が起こっていたのかと、なんかこういう運命だったのか?、と自分でもよく理解できない感慨が襲ってきた。別にマルシア先生と食べ歩きをしているというわけでもない。たまたま一番最初に来た場所がここだったというのは、とても変な感じだった。

マルシア先生とハイミ食堂の店主マナちゃんが同じ場所にいたということが、別世界のことというか、今思うと頭がくらくらした。。何が起こったちゅうわけでもないのに。一つだけ言えるのは、やっぱりマルシアは半分以上日本人なのだな、という事だった。だって、そろばん習ってるくらいだしな(笑)


マルシアは、またハイミ食堂に行くかな?

Ate Logo!!


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