2015年8月5日水曜日

猛暑ですね

ご無沙汰しています。

あっという間に、8月が到来してしまいました。
ちょっとした夏風邪をひいたりしてます。

 結局、先月はブログの更新をサボってしまいました。
4から7月までバイトの掛け持ちをしていて、それなりに忙しかったので、という言い訳も、できないことはないのですが、「おい、1本も書けないほど、忙しかったのか?」と言われると答えに窮するのであります。たぶん、パソコンの前に座るとネットサーフィンをしてしまうので、ブログを書くというところまでたどりつかないのです。

 今日という日になってやっと余裕が、出てきたということでしょうかね。

 あと、先月はアべ内閣による「安保改正案の衆院通過」という巨大な問題がありました。これにより、社会全体がざわついた感がありました。これが、非常に曖昧で、日本的である。違憲なのに、OKという、訳の分からない状態です。いわゆるアメリカの意向に無理やり沿っていっている感じです。これは、カシラ(総理大臣)をすげ替えただけでは、解決していく問題ではない。アメリカとの関係性をどうにかしていかなくては、日本という国が戦争に巻き込まれることは、免れないことでしょう。

 などなど、いろいろあったわけですが
8月は、週に2,3本は記事を書いていく予定なので
よろしくお願いします。

今日は、おすすめの本のご紹介です。





「意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論」


ジュリオ・トノーニ (著), マルチェッロ・マッスィミーニ (著), 花本 知子 (訳)
一部書評などでは、「サイエンス・エンターテインメント」と表現されていますが、これは科学読み物として、非常に読みやすいということと、構成に工夫と創造に富んでおり「読ませる」ことに重点を置いている本だということを表しています。

 本書はトノーニ氏の提唱する「統合情報理論」(意識の発生を説明し、条件づけるための論)を説明することを目的としていますが、これを最初から読むだけで、これまで人類が歩んできた脳科学の歴史を紐解いてゆくことが可能です。つまり、それは「脳が、脳自信のことを考える」ということにの困難さを同時に示しています。この本が説明しているのは人の脳の事。そして、それを書いているのは、人間の脳。もちろん翻訳しているのも脳。そして書店で手にとって、手元でそれを読んでいる人の脳と殆ど変わりがない。

 イタリア語の原題が「これ程偉大なものは他にない」となるらしいが、つまり、これ程複雑な処理系を持つ人の脳というのは実はとてつもないものなんだよ、というところの一片を実にわかりやすい論調で教えてくれます。脳の思考(意識の姿)の本質は、物事をどうやって理解するか、ということの処理の複雑さにあります。全てを、脳は無意識化で行っています。


 しかし無意識で、それも複雑であればあるほど、脳が脳のことを理解する、ということのハードルが上がってゆく。自分のやっていることが、つまりわからないのであります。
脳は脳の処理のことをいちいち考えながらやっていたら日が暮れてしまうのです。

 そういうことの謎を、いといち解き明かしていく本なんですが、科学的手法に基づきながらも、説明の仕方や発想にはサイエンス書としての「バカ真面目さ」みたいなものは一切なく、そうでないもの、つまりスリルやドキドキ感を感じさせるものが沢山ある。
 これを「実にイタリア人らしく、非常にロマンティック」と評するものがあってもまったくおかしくない。

 それでいて、脳科学の分野において非常に価値のある書となっていることが、発売から3ヶ月たってもアマゾンなどの販売で未だ本書の勢いが衰えない原因であるのだろうと推測。まさに破竹の勢いというべきか。

脳に興味のある方、ちょっとだけある方、どちらにもおすすめの本です。



Ate Logo!!




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