2010年6月10日木曜日

CDはどこへ?

Blog"Samba-Nova" 成田佳洋氏
http://www.nrt.jp/blog/2010/06/post_10.html
http://www.nrt.jp/blog/2010/06/hmv.html

CDはいつなくなるのだろうか、という疑問がふと頭に浮かんだ。そのよき前例としてレコード、カセットテープやMDなどがある。MDやテープはもう市場としては終わっているが、完全に消えてはいない。それ以前の産物であるレコードはなぜかクラブシーンやマニアックな中古市場をゆっくりと循環している。モノによっては結構な値段のするもののある。かろうじて家電売り場でレコードプレーヤーも新品で買うことができる。

だから、CDの場合も、一応これからも何らかのカタチで同じように生き残っていくに違いない。いずれにせよ時間の問題というわけで、さてそこで、いわゆる街のレコード屋さんもふくめた「CD販売小売店」がいつまで持つかということだ。いったい何年後になるかはわからないが、これと同時に、音楽制作業界はほぼ完全にWEB,ITの世界に依存することになるはず。というよりすでにそれに移行しつつある。しかし、それによってミュージシャン−アーティストやアイドルはいなくなったわけではない。

音楽を志す人が音楽をやる目的はCDを作って売るためではない。音源をCDにするのは、あくまで手段に過ぎない。CDを制作して売って喜んでいるのはミュージシャンを管理し、音楽の流行をスポンサーの都合に合わせ、人材をふくめた流通を管理している会社の経営者らである。

栄枯盛衰 盛者必衰ナリ
音楽で食えないのは、今も昔もかわらない

とはいえモノとしての音楽を、店頭で見られなくなるのはちょっとさびしいかなあ。だだっぴろい図書館の本棚で未知の本を漁る歓びがあると同じに、ただ一枚だけのCDを探して歩いて出会うということもまた楽しみ。そういうアナログ性はまだWEBにはないけど。そのうちヴァーチャルにできるようになっちゃったりして・・・

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