2015年6月10日水曜日

ルー様と広島日帰りの巻 (2)

さて、出発当日。

京都駅に6時集合の手筈であるから、
5時起きで、朝飯もそこそこに自転車に飛び乗り、6時5分前には京都駅地下の市営地下鉄の改札口にいてルーさんを待ち受ける予定、そうするべきなのだ。
そう、したかったのだ。

しかし、ここで予期せぬ(いや、実は調べればわかったのだが・・)出来事が。

自転車を駐車するつもりだった伊勢丹前の駐輪場、朝6時開きだった。
いつも利用していたが、こんな早朝から出てきたのは初めてだったので、うかつだった。

せっかく朝からチャリ飛ばして5時46分には、駅についたのに、形無しである。

ルーさんは一応携帯を持っているので、なんとか連絡をつければ、落ち合えるだろう・・。

いや ・・・、
この考えは
本当に
甘かった
!!



地下鉄の改札口に駆けつけた時にはすでにルーの姿はなく。
電話したところ、もう彼自身、自分がどこにいるのかわからない状況に。
「京都タワーのほうか?」と尋ねたところ、
「そうだ」というから北口に行ったが、姿はない。

もう一度電話したら、
「どこかわからないけど、シンミヤコ ホテルが見える。」
とのたまう。
新・都ホテル

ちょっとアタマ真っ白っす。
それって、もしや八条口の方じゃないのか・・。

京都タワーと逆じゃないか・・
なんでそう言ってくれないんだ。

ルーさんはほとんど京都駅に来たことがないので、わからないのは当然なんですが、
それにしても、駅員に聞くくらいのことはできるだろうに・・。

ここで、6時20分には大阪・姫路行きの快速に乗らなければ、アウトだ。
こだまは完全指定なので、乗り遅れることは、追加料金を支払う、ということだ。
残り時間はあと6分ほど。 
電話しながら、自分が走って、八条口へ。

「ルーさん、戻ってきて!」
と叫ぶも、どこへいっていいかわからない様子。
すると、電話口からいきなり若い女性の声が。
誰か、道行く人に代わってもらったようだ。

「そのインド人、八条西口に誘導してもらえますか?」

と頼む。行く方向はそれでわかったようだ。

「あと3分だ!走って!走って!」
と必死でコールする。

その後、八条口のインフォメーションの人にも代わってもらったみたいで、
そこで、「八条西口」エスカレーターあがった踊り場に、なんとか誘導してもらう。

頼む。、現れてくれ!!

とその時やっと、ルー様が息を切らせながら現れた。
「もう時間ないよ!!」
とそこから、あと約1、2分。
中央改札口まで、先を走りながら誘導。

そしてホームには、もう電車がついている。
なんだ、このギリギリ感は!!
え!?テレビドラマじゃないんだぞ!!

とか思いながら、とりあえず電車の扉が閉まらないように手で抑えながら、
「ルーさん!!こっちこっち!」
と叫ぶおれ。

周囲に見られてるとか、もうお構いなしです。

急いではいるんだけど、動作がけっしてスピーディじゃないので
まったく慌てているように見えないアルーは時にユーモラスにも映る。
しかしそれどころではない。
階段を駆け下りているルーさんがこちらに気がつく。
飛び乗ってなんとか、ギリギリ、セーフ。

いきなり、腹の出たインド人が月曜日の朝の通勤電車に飛び乗ってきて、あの、なんか、その場の空気が一変した気がしたんですが・・

気のせいでしょうか。

とにかく、こんな感じで旅が始まったのですが、
この時が一番大変で、スリリングで、消耗しました・・
。しんどかった。


でも確かに、京都駅は初めての人にはわかりにくいか。
南から来ないで、北から入ったらすぐ分かるのになあ。

だから、「京都タワーの方面にきてよ」
って、前日に念押しといたのに、
これだから・・・方向音痴は!!
っと、
なかなか怒りが収まらない、当ブロガーのカオル氏でありました。


(続く)



0 件のコメント: