2016年1月9日土曜日

初めてのお雑煮

こんばんは。正月も大分過ぎましたが、はじめて雑煮を作りました。
そのはじめてというのは、今年初、という意味ではなく、
生まれて初めてという意味です。

今の今まで、どうやって作るものなのか、考えたこともなかった。
つまり、自分で作るものだと思っていなかった。という訳です。

まあ、作ってみたら難しいことはいっさい何もなくて、ただ出しをとって酒醤油で味付けをし、それで野菜、根菜を煮るわけですね。ええ、そうですよ。何も考えることがないなあ。あとはモチを焼いて、盛るだけ。
これを外人に「これは何という料理デスカ」ときかれ説明するときはあれだ「コレはジャパニーズもち入り野菜スープで、スペシャル料理でしかも一年に一回しか作らない手抜き料理だ」と英語でスラスラスラと言えねばなるまいな*(誰か教えてください。)
あまりにシンプル過ぎて、作った甲斐がない気がして、ついつい手が滑って柚子胡椒を投入してしまいましたが、そんなに違和感はなかった。



正確に言いますと作ったのは昨日でありまして、写真のは昨日の残りであります。
昨日は鶏ハムを上に載せたので見た目チャーシュー麺のようにも見えたのだが、
今日は普通に雑煮に見えるというものであります。

あと私めったに里芋というのを煮ないのですが、(理由はやっぱり皮をむくのがめんどいめんどいから)雑煮にこれが入っていないといかにもチンケなのでどうしても入れなくてはなりませんでした。

なお、私は生まれが群馬なのでどうしても関東風雑煮になるわけですが、関東ではモチが四角い。切り餅という。熱いうちに薄く広げ、伸ばしたモチが固くなってから切り分けるからである。でもこっちにくるとモチは丸いものと相場が決まっておりまして、餅といえば丸餅なのです。正月用のものでもなんでも店頭で売っているモチは丸いモチしか見たことがない。ついたモチを手で丸めているんですね。規格化されパッケージされているのを見ても、必ず角の取れたものしか見ない。

また、WIKIPEDIAによれば、餅を焼かない地域(関西地方、広島を除く中国地方)も多いそうです。

WIKIを見ていて思ったのですが、雑煮ほど地方色の出る食べ物はないなと。地方色どころか、これほど基本的具材や味付けにおいて自由さをモチ、また広い目で見て統一感のない料理も珍しい。これは今も「年々解体され、復元されつつ」生き延びているレシピなのである。
だって入れる具はバラバラだし、味付けはすまし仕立てのところが多いようだけど、地域によって甘い小豆汁だったりするところがあり、大分逸脱している。でも基本は「もち入りのスープ、具は根菜などいろいろ」と言いたいところなのだが、京都では白味噌仕立てで餅以外に具はないに等しいことがある(経験者語る)。せっかくかき集めたデータ形無し。また、正月に餅を食べるのが禁忌となっている山間部の地域もあり、「餅が入っていること」が雑煮の必要条件ではないとなると、もうコンセプトがまさにひっくり返される思いだ。じゃあ「年明け一番、正月にたべるもの」と時間的な限定をもうけてみたところで、長崎県では「通年食べられている」というではないか。話は逸れるが奈良県に至っては、雑煮からモチを引き上げた上できな粉を付けて食べるのが定番らしいが、分かってるんならはじめから雑煮に入れなないで欲しいと思うのは私だけなのか否か。

はたして雑煮を雑煮たらしめているものとは何ぞや。こうなると何をもって雑煮を定義付けて良いものか。もう中身が豚汁でも「これが雑煮やんか」といえば通りそうな顛末。ここまで来てはお手あげですので私はここで

ジャパン雑煮フリーダムバンザイ

\(^o^)/


と唱えさせていただきたいと思いました。
以上。終わり







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