2008年7月19日土曜日

平行をたどる議論たち

 ちょっとまえに旬?ダッタ話題・・

「恋人の携帯チェック」について
http://news.mixi.jp/list_quote_diary.pl?id=551177

 最近のニュースというか調査結果で、三〜四割の女性が彼氏のケータイをみていることが明らかになり、この議題についてわたしのマイミクさんが自分の意見を述べたことろ、「絶対見ない派」の方々があらわれ、結構な批判的コメントをかかれて、マイミクさんは辟易されていました。もちろん、味方もいて両者意見が真っ向から対立し、無闇なわかりにくい論戦が戦わされましたが、結局うやむや化して終わったみたいです。これについて、書いてみます。

 それをみていて、あそこでお互いの主張がぶつかり合い、どこにも妥協点をみず全くの平行線をたどったことは何もおかしいことではないという気がしてきた。議論の不毛さではなく、この両者の主張は、内容として同じことを言っているのではないかという気がしてきたのです。しかし当事者は喧嘩をふっかける意図はありませんでした。あれが、なぜあんな不穏な空気になってしまうのか。

 まず両者の主張であまり違わないところは、「ケータイをみれば、その人のことがわかる。正しい情報がケータイには詰まっている。」ということです。プライバシー云々ということはさておいて、人のケータイを見たい人も、みられて嫌な人も、ケータイに嘘が書いてあるとは思っていない。あくまでケータイは嘘をつかないという立場です。

 それで、恋人であろうがケータイを見られて「信頼関係が崩れる」とする人が六割いる訳ですが、これは、「絶対みる派」の人からすれば間違いなく怪しい。「見せられへんのは、何かしらあるんやろ」と思って、ケータイの中にある「真実」をどんどん見たがります。「絶対見る派」の人にとって、なんであろうと秘密は共有するものですから、見せてといって見せられない関係なら、つきあっている意味などなく、時間の無駄と一緒です。さっさと別れてほかの信頼できるパートナーを捜そうとします。

 しかし、一方で、「見ないし、見られたくない派」は関係性に傷つきやすい人です。?あるいは、やましいことがある人かもしれませんが・・・。傷つきやすい、弱いというのは、相手のケータイを勝手にのぞいて恋人におこられるのが怖いのではなく、そこに自分の知らない真実が書いてあるかもしれないという「秘密」に近づきたくないからです。またパートナーに自分を把握(誤解)されてしまうのも嫌なのです。相手を信じていないとか、浮気がばれるとかプライバシーが大事とかはあくまで建前で、何でもないちょっとしたことが信頼関係を壊すことを恐れています。だから、いちいち監視されたり、ケータイを勝手に見られてしまったりすると、心は窮屈です。信頼されてない、と感じ関係性を保てなくなって別れてしまいます。

 だから、議論を見ていても「見ないし、見られたくない派」は攻撃的に振る舞います。そうすることで、「絶対見る派」が自分のところに土足で上がり込まないように防御しているのです。本当は傷つきやすいのです。逆に、「絶対見る派」はあくまで相手を信頼したくてやっている行為なので自分のことも見てほしい、信頼されたいというオープンな立場にいます。本当は優しい。だから、信じる力はあれど、不本意に攻撃されるとたじたじとします。そういう意味では肉体的に傷つきやすいといえます。

 私が勝手に考えているだけかもしれませんが、両者の主張の違いは、信頼するための手段がケータイにおいて異なっているにすぎません。パートナーの浮気を発見する女性の直感や本能とかについては、私が男であり全くわからないし、ここでは何とも申し上げられません。。。  もしケータイの無い時代に生まれても、両者の信頼に関する見解はどこかで食い違うでしょうか。もし両者が恋人になるならばお互いの気持ちを考えながら、妥協したり、工夫していく必要があります。


 あと基本てきに どこでも、メディアの報道姿勢は男性論理です。
 恋人のケータイは男だってたぶん見ているやつはいるし、ストーカーするのは男じゃないですか。
 なんか「女性たちのモラル違反をあげつらう」という角度からの情報垂れ流しには違和感があります。
 記事を書いたのはいったいどっちなんでしょう。まるで見るほうは悪人といいたげな記事だと思う。

 また、ケータイに書いてあることは、かならず正しいということはないと思います。見ても信じないくらいの心を持ちたい。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

日本昔話では
お爺さんとお婆さん。
海から帰った太郎さん。

海外からは
葉っぱ一枚のカップル

今も昔もおとぎ話も「やっちゃダメヨ。見ちゃダメヨ」には弱いんだよね。

携帯の件も他人が何しようと、あたしは興味も無いけどな~。
ビックリしたのはそれに対して無責任に他人様を中傷する人間の神経は全く以って理解できない。

理解できないわたしがバカなのか?
言葉に責任を持てない人がバカなのか解らりません。

印象的には仕事の電話番で酔っ払いが「ぶっころしてやる!」って叫んでるのと同じ感じでした。

こんな仕事してなければ、本気で相手したかもね。