2008年5月6日火曜日

 事故の原因

  JR福知山線事故の検証のTV番組を見ていて思ったのだが、この事故がなんで起きたのかという肝心の理由については、それは運転手が死んでしまったから、もう誰にもわからないんだというようなあきらめムードになってしまっている感じがする。確かにそうかもしれないが、客観的に状況証拠から分析することも出来るはず。自分が見るところでは、この事故は完全に人為的な事故で、それはもとをたどればJR西日本の乗務員へおこなわれた対する過度な教育方針にあるんだと。さらに深く遡求すると、現代日本人の時間に対するギチギチの感覚がこの事故の間接的な原因ではないかと。

 やっぱ海外にくらべると、あんまりに電車は時間通り過ぎる。世界的に見てもたぶん異常と言えるほど正確だと聞く。いいことだ。でもそこは、もっと早かったり、遅かったりしても別にかまわないと思う。電車がホームに遅れてついて、もちろん乗客のなかには困ったり怒ったりすることはあると思うけど、安全運転をしていたんだと言えばいいのではないか。電車が遅れてどっかでダイヤが乱れるかもしれないが、乱れるようなダイヤは、はじめから会社が組まなければいいだけの話である。

  要するに日本人は、サービス意識が高すぎるんだと考えている。それは、提供する側だけではなく、求める方にもきっと責任があるんだと感じる。他人に対する細やかすぎる気遣いが必要以上の高いサービス意識を生み、それが過剰になると、あのような恐ろしい事故となるのである。もしもJR西日本が遺族らに謝罪を惜しむ理由があるとすれば、おそらく乗客を満足させるために必要な高いサービス意識を支える高いプライドがそれを邪魔しているからであろう。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

必要以上に勤勉な日本人。
良い所でもあり、悪いところでも・・・。

団塊が抜けて、これから少し変るかもね?

匿名 さんのコメント...

なんでなんでしょうね。
もっとゆるい生き方がいいなあ

匿名 さんのコメント...

貧しくなるのはイヤだなぁ。