2013年6月18日火曜日

キャリアポルノ


こんばんは。
今日、キャリアポルノという新しい言葉を知りました。


キャリアポルノは人生の無駄だ (ネット記事) 谷本真由美
http://wirelesswire.jp/london_wave/201211260725.html 

それは、ほぼ常に大手の書店のあるコーナーを占領するほど定番となっているいわゆるオレ簡単レベルアップ的な本たち(キャリアアップ、自己啓発、百万長者への近道と成功の法則、カリスマ経営者の自伝とありがたいお言葉などなど)のことを指すそうです。


著者によれば

「私はこれらのゴミ、いや、歯クソを キャリアポルノ と呼んでいます。」
「なんで歯クソで キャリアポルノ かというと、 『読んでる間に気分が良くなって俺って何か凄い』 という気分になる物だからです。」




というわけだそうです。こういうものには、おそらく中毒性があるのでしょう。
最終的に、「目の前の現実の仕事が辛いから、キャリアポルノで幻想の世界に逃避するのだ」と著者は結論づけています。


要するに著者は、こういった「いつかオレも本気出してビジネスの歴史に残る偉人として一旗揚げて。会社の目の前に自分の銅像立ててうんぬん」みたいな幻想を持つのはやめなさいむなしいから、そいう時間とお金は、美味しい物を食べることにでも使いなさいと説いています。至極まっとうなご意見です。


著者の話題の新刊は、これまた強烈なタイトルで「日本に殺されず幸せに生きる方法」というなんともキャリアポルノの題名をなぞらえたような裏返したようなパンチを効かせた名前です。読んでいないので何も書けませんが、興味深いので近々読んでみたいです。

で、ITメディアの書評コーナーに、著者へのインタビュー記事があったのでリンクをはります。

海外在住者から見た日本人の異常な労働環境 (1-2) - ITmedia eBook USER http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1306/11/news075.html
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1306/11/news075_2.html 

アマゾンでレビューを見ると、賛否両論がはっきりと分かれているのを感じます。
これは、変わりたい、でも変わりたくない・・という日本人の心の葛藤を正直に映し出しているように感じられるのですけど。危機感があることの証でもある。
http://www.amazon.co.jp/dp/4860636074


個人的な考えでは、いまの日本人の働き方というのは、バブル以前の成功体験とその時のやり方にしがみついている古い必勝法であって、すでに賞味期限も切れているのに、上の世代の自己保身と逃げ切りのためにおおきく体制を刷新できない。でも、こういう本が売れ出す〜注目される、記事に取り上げられるという事実から、いやでも変わらざるを得ない状況にもうさしかかって来ているのかなという感じもします。


キャリアポルノ」をググるだけでもけっこういろいろ出て来ます。
お暇な方は、ぜひご検索を

この著者、文体はけっこう荒っぽくて、いちばん最初の記事などは


ドラッガーなんて便所紙にもならないんだから。紙が固いから痔になりますよ。

って締めくくられてました。やるなー(笑)

Ate Logo!!


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