2012年10月8日月曜日

園子温 監督 「希望の国」


「これは見えない戦争 ー。
ただ愛するものを守りたいだけ」


「希望の国」
(10/20より全国公開)
http://www.kibounokuni.jp/index.html

あらすじと紹介『愛のむきだし』『ヒミズ』など衝撃的な作品を次々と世に送り出す園子温監督が、大地震の被害を受けた家族の姿を描くヒューマン・ドラマ。震災の影響で散り散りになりながらも、6人の男女が貫いたそれぞれの愛をつづる。老夫婦をベテランの夏八木勲と大谷直子が演じるほか、『ヒミズ』の村上淳、『冷たい熱帯魚』のでんでんや神楽坂恵などこれまでの園監督の作品でも印象的な演技を披露した俳優陣が出演する。今までの作品で園監督が描いてきたテーマとは異なる、悲しくも美しい愛の物語に期待が高まる。






もちろん、公開が二週間後なのでまだ見ていないのですが、ひさびさに、ぜったい映画館で見たい映画を撮って頂いたという感じです。



希望の国というタイトルは、ビートルズとカーペンターズのカバーを一切禁じられた国、という意味あいなのだそうです。


で、この記事を検索していて、ショックだったことがあります。


「日本でもっともタブーとされている原発事故をテーマにした」という映画の紹介がなされているんです。
(http://eiga.com/news/20120908/13/)


つまり、あの事はみんな、いい加減もう忘れるモードに入っているのに、わざわざ思い出させるような映画を撮ってくれて、しかも海外の映画祭で賞まで撮ってくれてほんまにご苦労さん、というわけです。

なぜ、この映画の記事を書いた記者は、原発事故を日本史上最大のタブーであるなどという決め付けを行ったのだろうか。いや、嘘言と言ってもいいとおもいます。あるいは、タブーという言葉の意味を取り違えておられる可能性もあります。でも、知っててわざと使っているとしたら。ただ単に、「常にタブーと呼ばれるものに挑戦状を叩きつけるテーマの映画をとりつづける監督」「監督、今回も問題作で観客を突き放す(あるいは挑発)!!」というスタンスの文章にしたかったのかもしれませんし。


でも、これが本当に一般に受け入れられる文章なのだとしたら、この問題は、もっと深く掘り下げる必要があります。メディアというものの限界を見る気がします。それを言いきったら・・思考停止だということにもっと気がついて欲しいというか。そこまでしか行けないものなのかと。まあよくよく考えてみたら、これ書いた人まだ映画を見てないという可能性は十分あります。

タブーとか、そういう言葉で済まされる時代が、果たしていったい いつ訪れるんでしょうね。


京都では、10/20よりMOVIXで上映されます。


Ate Logo!!








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